「海外の世界遺産シリーズ　第2集」の発行

日本郵便株式会社（東京都千代田区、代表取締役社長髙橋亨）は、海外における世界遺産について理解を深めるため、世界各地の魅惑的な文化遺産や自然遺産を題材としたシリーズの第2弾として、特殊切手「海外の世界遺産シリーズ　第2集」を発行します。

発行する切手の内容

名称

海外の世界遺産シリーズ　第2集

発行日

2013（平成25）年10月23日（水）

種類

80円郵便切手

切手

シート構成・意匠

シート構成

(1)	ガラパゴス諸島
(2)	タージ・マハル
(3)	ヴェネツィアとその潟（かた）
(4)	モシ・オ・トゥニャ／ヴィクトリアの滝
(5)	ケルン大聖堂

1シート10枚（縦2枚×横5枚）

小切寸法

縦28.0mm×横36.5mm

印面寸法

縦25.0mm×横33.5mm

シート寸法

縦84.0mm×横212.5mm

写真撮影・提供

(1)	藤原　幸一
(2)	富井　義夫
(3)	Guido Cozzi
(4)	Roger De La Harpe
(5)	Guenter Rossenbach

切手デザイナー

貝淵　純子

版式刷色

オフセット5色

発行枚数

1,800万枚（180万シート）

販売場所

全国の郵便局等
（日本郵便株式会社Webサイト内「切手SHOP」

のほか郵便振替による通信販売も行います。）（注）

（注）切手SHOPへの掲載は、発行日を予定しています。

発行する郵便切手のデザインについて

(1)ガラパゴス諸島

種類：自然遺産、登録年：1978年（2001年範囲拡張）、国名：エクアドル共和国
ガラパゴス諸島とは、大小19の島と周辺の岩礁からなる火山群島が登録されている世界遺産です。“ガラパゴ”はスペイン語で“ゾウガメ”を意味し、ゾウガメをはじめとするこの地の生物たちの独自の生態系が大きな遺産価値です。1835年、測量船ビーグル号に乗ってこの地に辿り着いたダーウィンは、島々の生物の形状の違いから進化論の着想を得ました。

(2)タージ・マハル

種類：文化遺産、登録年：1983年、国名：インド
インド北部、アーグラにあるタージ･マハルは、ムガル帝国5代皇帝シャー・ジャハーンが建設した総白大理石造りの霊廟です。
愛妃ムムターズ・マハルの死を悲しんだシャー・ジャハーンが、20年の歳月をかけて築き上げた愛の霊廟は、インド文化とイスラム文化の融合が生み出した美しい姿で有名です。

(3)ヴェネツィアとその潟（かた）

種類：文化遺産、登録年：1987年、国名：イタリア共和国
ヴェネツィアの起源は、5世紀、蛮族から逃れたヴェネト人が築き上げた町です。アドリア海のラグーナ（潟）に町を築くためには、ゆるい地盤を補強する必要がありました。彼らは、水分を多量に含んだ地盤に無数の杭を打ち、石を積み、周囲にレンガを積んで地盤を補強し町を建設したのです。
ヴェネツィアの象徴、サン・マルコ大聖堂は、西ヨーロッパには珍しいビザンツ様式の建築物です。西洋と東洋、イスラム文化とカトリック文化が出会い、独自文化を築いたヴェネツィアは、“アドリア海の貴婦人”として今でも高い人気を誇る町です。

(4)モシ・オ・トゥニャ／ヴィクトリアの滝

種類：自然遺産、登録年：1989年、国名：ザンビア共和国及びジンバブエ共和国
“モシ・オ・トゥニャ”とは、現地の言葉で“轟音を響かせる水煙”を意味します。世界三大瀑布の一つとしても有名で、1700m以上に及ぶ世界最大の横幅を誇ります。
モシ・オ・トゥニャが形成されたのは250万年前とされますが、その水量による川底の浸食で、現在の位置は、当初の位置より80km上流になっています。滝の下流には、狭く深いV字型の峡谷が幾重にも展開していて「滝の化石」とも呼ばれ、250万年という時の流れを実感させてくれます。

(5)ケルンの大聖堂

種類：文化遺産、登録年：1996年（2006年範囲変更）、国名：ドイツ連邦共和国
ケルンの大聖堂は、1248年に着工され、1880年に完成しました。16世紀に資金不足により工事中断の時期もあったのですが、完成までに632年をかけた壮大な建築物です。
157mの2本の尖塔は、聖堂建築として世界第二位の高さを誇ります。この高さこそ、天上世界を目指し、高さと光を追求したゴシック建築の特徴で、中世ヨーロッパの価値観を体現しています。