「国際文通週間にちなむ郵便切手」の発行

日本郵便株式会社（東京都千代田区、代表取締役社長髙橋亨）は、“世界の人々が文通によって文化の交流に努め、世界平和に貢献”することを目的として、本年も特殊切手「国際文通週間にちなむ郵便切手」を発行いたします。額面は、70円・90円・110円・130円の4種類を発行します。70円は国際郵便における日本から世界各国宛てのはがきの航空便の料金額、90円・110円・130円は国際郵便における日本から海外の各地帯宛ての手紙の航空便（定形）の最低料金額となります。

発行する切手の内容

名称	国際文通週間にちなむ郵便切手
発行日	2014（平成26）年10月9日（木）
種類	70円郵便切手	90円郵便切手	110円郵便切手	130円郵便切手
切手
意匠	歌川広重（うたがわひろしげ）画雪中椿（せっちゅうつばき）に雀（すずめ）	歌川広重（うたがわひろしげ）画東海道五拾三次之内（とうかいどうごじゅうさんつぎのうち）・江尻（えじり）	歌川広重（うたがわひろしげ）画東海道五拾三次之内（とうかいどうごじゅうさんつぎのうち）・金谷（かなや）	歌川広重（うたがわひろしげ）画東海道五拾三次之内（とうかいどうごじゅうさんつぎのうち）・袋井（ふくろい）
シート構成
シート構成	1シート10枚（縦2枚×横5枚）
売価	1シート 700円	1シート 900円	1シート 1,100円	1シート 1,300円
小切・印面寸法	縦25.5mm×横30.0mm	縦28.0mm×横38.5mm
シート寸法	縦76.5mm×横175.0mm	縦93.5mm×横222.5mm
切手デザイナー	玉木　明
版式刷色	グラビア5色
発行枚数	700万枚（70万シート）	1,400万枚（140万シート）	600万枚（60万シート）	400万枚（40万シート）
販売場所	全国の郵便局等（日本郵便株式会社Webサイト内「切手SHOP」のほか郵便振替による通信販売も行います。）（注）

（注）	切手SHOPへの掲載は、発行日を予定しています。

発行する郵便切手について

(1)「国際文通週間」は、1957（昭和32）年の第14回万国郵便大会議において、“世界の人々が文通によって文化の交流に努め、世界平和に貢献しよう”という趣旨で設定されたキャンペーンであり、万国郵便連合創設記念日である10月9日から10月15日までの1週間となっています。日本では、その一環として、「国際文通週間にちなむ郵便切手」を1958（昭和33）年以降、毎年発行しています。

(2)歌川広重（うたがわひろしげ）（1797～1858）は、江戸時代後期の浮世絵師で、15歳の時に歌川豊広に入門して浮世絵界に入りました。その後、狩野派、南画等を学び、独自の情緒ある画趣を確立。葛飾北斎とともに風景画の大家として、国内外にその名が知られています。
本年は70円郵便切手のデザインに広重の錦絵「雪中椿（せっちゅうつばき）に雀（すずめ）」（平木浮世絵美術館蔵）を採用しました。風景画家として有名な広重ですが、花鳥画にも優れた作品をたくさん残しています。「雪中椿に雀」では、雪の降る中で二羽の雀が飛び回り、傍らの赤い椿の花にも雪が降り積もっている様子が鮮やかに捉えられています。

「東海道五拾三次（とうかいどうごじゅうさんつぎ）」は、江戸時代に整備された日本橋（東京）から三条大橋（京都）を結ぶ東海道の起点、終点と53の宿場を題材として、歌川広重が描いた浮世絵版画です。
これまでにも、「国際文通週間にちなむ郵便切手」として、「東海道五拾三次」を題材としており、37の宿場等をデザインした郵便切手を発行してきました。
本年は、「東海道五拾三次（保永堂版）」（平木浮世絵美術館蔵）のうち、まだ題材としていない宿場の中から、90円郵便切手に「江尻（えじり）」（静岡県）、110円郵便切手に「金谷（かなや）」（静岡県）、130円郵便切手に「袋井（ふくろい）」（静岡県）をデザインしています。