特殊切手
「世界遺産シリーズ〈第8集〉『富岡製糸場と絹産業遺産群』」の発行
日本郵便株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 髙橋 亨)は、世界遺産シリーズ第8集として、「富岡製糸場と絹産業遺産群」を題材とした特殊切手を発行します。
- 記載されている情報は発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますので、ご了承ください。
発行する切手の内容
名称 | 世界遺産シリーズ〈第8集〉「富岡製糸場と絹産業遺産群」 | |||||||||||||||||||||
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発行日 | 2015(平成27)年6月25日(木) | |||||||||||||||||||||
種類 | 82円郵便切手 | |||||||||||||||||||||
切手 |
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シート構成・意匠 |
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1シート10枚 | ||||||||||||||||||||||
売価 | 1シート820円 | |||||||||||||||||||||
小切寸法 | 縦36.5mm×横28.05mm | |||||||||||||||||||||
印面寸法 |
(1)、(2) 縦33.5mm×横28.05mm (3)、(6) 縦36.5mm×横28.05mm (4)、(5)、(7)~(10) 縦33.5mm×横25.00mm |
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シート寸法 | 縦212.5mm×横140.25mm | |||||||||||||||||||||
写真撮影・提供 |
(1)~(3) 富岡市立美術博物館 (4) 富岡市 (5)、(7)、(8) 後藤 昌美 (6) 群馬県立図書館 (9) 下仁田町 |
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切手デザイナー | 丸山 智 | |||||||||||||||||||||
版式刷色 | グラビア6色 | |||||||||||||||||||||
発行枚数 | 1,000万枚(100万シート) | |||||||||||||||||||||
販売場所 |
全国の郵便局等 (弊社Webサイト内「切手SHOP」のほか郵便振替による通信販売も行います。)(注) |
(注)切手SHOPへの掲載は、2015(平成27)年6月11日(木)を予定しています。
世界遺産シリーズについて
人類共通の文化遺産および自然遺産の国際的保護を図る目的で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」に基づき登録された、日本の世界遺産を題材として発行するシリーズ切手です。
過去にも「世界遺産シリーズ」としてシリーズ切手を発行しており、現在のシリーズは、2004(平成16)年以降に新しく登録された日本の世界遺産を題材として、2006(平成18)年以降第1集から第7集までを発行しています。
「富岡製糸場と絹産業遺産群」について
「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、世界経済が貿易を通じて一体化した19世紀後半から20世紀にかけて、高品質な生糸の大量生産の実現に貢献した技術交流と技術革新を示す集合体です。その結果、世界の絹産業の発展と絹消費の大衆化がもたらされました。
この技術革新は、製糸技術の革新と、原料となる良質な繭(まゆ)の増産を支えた養蚕(ようさん)技術の革新の双方が相まって成し遂げられました。「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、製糸とこれを支える養蚕の技術革新の過程を示す構成要素を併せ持ち、生糸を生産する過程全体を今日に伝える顕著な見本です。
「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、富岡製糸場、田島弥平旧宅(たじまやへいきゅうたく)、高山社跡(たかやましゃあと)および荒船風穴(あらふねふうけつ)の4つの資産から構成されています。
富岡製糸場は、1872(明治5)年に明治政府が設立した官営の器械製糸場です。民営化後も一貫して製糸を行い、製糸技術開発の最先端として国内養蚕・製糸業を世界一の水準に牽引(けんいん)しました。また、田島家、高山社、荒船風穴などと連携して、蚕(かいこ)の優良品種の開発と普及を主導しました。
和洋技術を混交した工場建築の代表であり、長さ100mを超える木骨レンガ造(もっこつれんがぞう)の繭倉庫や繰糸所(そうしじょ)など、主要な施設が創業当時のまま、ほぼ完全に残されています。
田島弥平旧宅は、1863(文久3)年に建築された、近代養蚕法「清涼育(せいりょういく)」の開発と、ヤグラ(越屋根(こしやね)、天窓ともいう)付き総二階建ての近代養蚕農家建築の原点となった建物です。
蚕の飼育は難しく、年によって収量の差が大きかったため、田島弥平は各地の養蚕方法を研究し、蚕の飼育には自然の通風が重要であると考え「清涼育」を大成し、安定した繭の生産に成功しました。
高山社跡は、1884(明治17)年に組織された養蚕教育機関「養蚕改良高山社(ようさんかいりょうたかやましゃ)」の創始者・高山長五郎(たかやまちょうごろう)の生家で、養蚕法「清温育(せいおんいく)」の研究と生徒への指導を行っていた場所です。
高山社は全国各地から生徒を受け入れるとともに、養蚕指導を行う授業員を各地に派遣し、「清温育」は全国標準の近代養蚕法となりました。現在は住居兼蚕室(さんしつ)(養蚕用家屋)と付属屋が残っています。
荒船風穴は、1905(明治38)年に地元の養蚕農家の庭屋静太郎(にわやせいたろう)により建設された日本で最大規模を誇る蚕種(さんしゅ)貯蔵施設です。天然の冷風を利用して蚕の卵(蚕種)を低温で貯蔵し、ふ化の時期を調節することで、年に複数回の養蚕ができるのです。
繭の増産に貢献した荒船風穴では、現在でも操業当時と変わらぬ冷風が吹き出しています。
発行する郵便切手のデザインについて
(1)、(2) 上州富岡製糸場之図(一曜斎國輝(いちようさいくにてる) 画 富岡市立美術博物館 蔵)
一曜斎國輝の錦絵「上州富岡製糸場之図」を切手デザインとしました。繰糸所の風景を描いた3枚組の錦絵です。
(3) 富岡製糸場工女勉強之図(朝孝(あさたか) 画 富岡市立美術博物館 蔵)
朝孝の錦絵「富岡製糸場工女勉強之図」を切手デザインとしました。富岡製糸場に集った少女たちの憧れであった「一等工女」の凛々しい立ち姿を描いた錦絵です。
(4) 富岡製糸場東置繭所(ひがしおきまゆじょ)
大量の繭を貯蔵するために使用された施設です。繭を乾燥させるため多数の窓を有しています。東置繭所とほぼ同じ形の西置繭所も富岡製糸場内に存在します。
(5) 富岡製糸場繰糸所(そうしじょ)
富岡製糸場の中心に位置する、繭から生糸をつくるための施設です。繰糸は手元を明るくする必要があったため、フランス製の大きなガラス窓で採光されています。
(6) 「富岡日記」口絵(府県名所図会(ふけんめいしょずえ))(群馬県立図書館 蔵)
富岡製糸場の初代伝習工女、和田英(わだえい)の手記で、当時の工女の実態を知ることができる貴重な資料です。1931(昭和6)年に古今書院から出版された「富岡日記」では、口絵に「府県名所図会」が使用されています。
(7) 田島弥平旧宅
1863(文久3)年に建築された、近代養蚕法「清涼育」の開発と、近代養蚕農家建築の原点となった建物です。
(8) 高山社跡
1884(明治17)年に組織された養蚕教育機関「養蚕改良高山社」の創始者・高山長五郎の生家で、養蚕法「清温育」の研究と生徒への指導を行っていた場所です。
(9) 荒船風穴
1905(明治38)年に地元の養蚕農家の庭屋静太郎により建設された蚕種貯蔵施設です。現在でも操業当時と変わらぬ冷風環境が維持されています。
(10) 富岡製糸場キーストーン
東置繭所のキーストーンです。キーストーンは石や煉瓦造りのアーチの最頂部に差し入れて全体を固定する楔型(くさびがた)の石のことです。富岡製糸場の創業年である「明治五年」の銘を刻んでいます。
(背景)上州富岡製糸場之図(長谷川竹葉(はせがわちくよう) 画 富岡市立美術博物館 蔵)
長谷川竹葉の錦絵「上州富岡製糸場之図」を切手シートの背景としました。富岡製糸場の俯瞰図(ふかんず)を描いた3枚組の錦絵です。
その他
日本郵便株式会社銀座郵便局において、通信販売を行います。
銀座郵便局通信販売の詳細はこちら
インターネットでの通信販売を行います。
インターネットによる通信販売はこちら
「郵趣のための押印サービス」および「特別日付印の意匠等」についてはこちら
【販売業者】
販売業者名 | 日本郵便株式会社 |
代表者氏名 | 髙橋 亨 |
住所 | 〒100-8798 東京都千代田区霞が関一丁目3番2号 |
受付窓口 |
お客様サービス相談センター Tel:0120-23-28-86 受付時間 平日8:00~22:00/土・日・休日9:00~22:00 |
【支払方法】
ゆうちょ銀行の「振替払込書」の払込みによってお支払いただきます。
【申込期限】
2015(平成27)年7月27日(月)まで。
なお、申込期限前であっても、販売状況により早期に締め切る場合があります。通信販売のお申込みを早期に締め切る場合は、弊社Webサイトでお知らせします。
【商品の引渡し時期】
2015(平成27)年6月11日(木)までにお申込みの場合は、発行日から順次送付します。
2015(平成27)年6月12日(金)以降お申込みの場合は、入金の確認後、おおむね3週間商品到着に時間がかかる場合があります。
【返品に関する特約】
お届けした切手に瑕疵があった場合は、到着後、上記連絡先までご連絡ください。
なお、切手の瑕疵以外での返品には応じかねます。
【申込締め切り後のご注文に関する返金】
申込締め切り後にご注文をいただいた場合には、商品代金と送料を現金書留郵便物により返金いたします。お申込み時にお支払いただいた郵便振替手数料につきましては、返金いたしかねますので、ご了承ください。
お問い合わせ先
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