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年賀状大賞

東京都 村上 利久

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つたえたいあいて:戦友


講評

 昨年末、私の母が90歳で亡くなったのですが、85歳を過ぎた頃から、段々ミミズ張った文字になっていきました。同窓の女学校の友人からの賀状の文字も同じく。だから、この賀状の青年のような文字を見て、94歳という年齢に仰天しました。それに文面をイメージした足にフォーカスした挿絵のセンスは見事。過酷な戦争、そして戦後を生き抜いてきたことを文字とふくらはぎで伝えることができるものなのだと感動しました。

藤森 いずみ 先生