北海道 菅原 勇
つたえたいあいて:義母
「長楽万年」の言葉には、楽しみや幸せが長きにわたって続きますようにという願いが込められていますが、そこに金の霞がかかっていっそう縁起が良さそうに見えます。筆とそれを垂直に掲げる手は、肥痩の豊かな筆致で描かれ、文字に与えられた表情とも繋がって楽しい気分が伝わってきます。その筆で書かれたのは、会えない代わりにたくさんの便りを送りたいというメッセージ。送り手の優しい気持ちが、その文言にも柔らかな筆遣いにも溢れています。
野口 玲一 先生