静岡県 秦 亜生
つたえたいあいて:伯母
虎の耳や鼻をあえて画面に入れないことで、インパクトのある構図が印象的な作品です。細やかな毛の模様を彫り残すことは技術的にとても難しい中、自然な毛並みが隅々まで表現されており、更に葉書自体の白も、毛の表現として効果的に取り入れられ、亜生さんの実力が詰まっています。そして模様の中に「謹賀新年」の文字が隠されていることも注目すべき点です。 お身体を大事にしてほしいという叔母様への思いが虎の姿にしっかりと現れています。
岡田 育美 先生