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日本の化粧品は、高品質で安全性が高く世界各国から人気です。中国や東南アジアではEC購入率が伸び続けており、化粧品の越境ECの市場としても期待できます。
本記事では化粧品で越境ECに参入を検討されている方に向けて、留意事項や成功のポイントについて解説します。
化粧品販売の越境ECがおすすめの理由
化粧品販売の越境ECがおすすめの理由には、国内人口が減少していることが挙げられます。 日本国内では、少子高齢化や人口の減少が進んでおり、化粧品のみならず日本市場は縮小を余儀なくされることが予想されています。
また化粧品のインバウンド需要は年々減少傾向にあり、2021年には約2,500億円（2021年と2019年の差額）減少。一方、経済産業省の経済解析室が発表している資料（コロナ禍の化粧品出荷、輸出状況を2022年中心にふり返る）では、2021年の化粧品輸出額は2019年から約2,000億円増加しており、品質の高い日本の化粧品の人気は年々増加することが予想されます。
コロナ禍の化粧品出荷、輸出状況を2022年中心にふり返る｜その他の研究・分析レポート｜経済産業省 (meti.go.jp)
化粧品販売の越境ECは中国市場が人気
日本の化粧品における越境ECは、中国市場が活況です。
中国では、直接体内に入れる医薬品や、肌に直接触れる化粧品について、特に高い安全性と品質を求める傾向にあります。そのような背景から、高い安全基準をクリアした日本の化粧品が信頼されています。
経済産業省の調査報告でも、「中国人が越境ECで購入したい日本の商品」の1位が美容コスメという結果が出ています。
また中国のEC市場シェアは50.4％と他国に比べて圧倒的に高いため、日本の化粧品販売は中国を中心に伸びていくと予想されます。
中国での越境ECや化粧品輸出者としての留意事項
越境ECでは輸出先に送付できるか、規制がないか、申請や許可が必要かなどを確認する必要があります。
中国向け越境ECも、越境ECそのものや化粧品の輸入規制に関する留意事項を確認の上、手続きや申請が必要となります。
独立行政法人日本貿易振興機構（ジェトロ）のQ＆Aをまずは確認してみましょう。
【独立行政法人日本貿易振興機構（ジェトロ）のQ＆A】
- 中国における越境ECの概要と留意点：中国向け輸出 | 貿易・投資相談Q&A - 国・地域別に見る - ジェトロ (jetro.go.jp)
- 化粧品の現地輸入規則および留意点：中国向け輸出 | 貿易・投資相談Q&A - 国・地域別に見る - ジェトロ (jetro.go.jp)
いずれも資料の準備や手続きが煩雑なので、慣れない方は手続き代行サービスを活用するとよいでしょう。
化粧品の越境ECで成功するためのポイント
化粧品の越境ECで成功するために、以下のポイントを抑えておきましょう。
- 現地のニーズに合った決済方法の選択
- 越境EC向けのマーケティング戦略・施策の準備
- 現地のイベントに合わせたキャンペーンの実施
現地のニーズに合った決済方法の選択
国によって主流の決済方法が異なります。越境ECではユーザーの利便性を考慮し、現地で使いやすい決済方法を選択できるようにするのが成功の鍵です。
欧米ではクレジットカードやオンライン決済サービスが人気ですが、中国では、バーコード決済サービス、デビットカードによる決済が普及しています。
越境EC向けのマーケティング戦略・施策の準備
集客やマーケティング戦略も、国によって違いがあります。
中国ではKOLとよばれるインフルエンサーと提携し、ライブコマースを進める方法が効果的です。
サイトのSEO対策、SNSや動画配信サービスを活用し商品を広めていくのはもちろん、美容の展示会に足を運び成功している企業もあります。
現地のイベントに合わせたキャンペーンの実施
現地のイベントに合わせて在庫を増やし、キャンペーンを実施するのも効果的です。
日本とは異なる祝日イベントや中国の大手通販モールが実施しているECセールイベントもありますので、効果的にイベントを活用し、キャンペーンを企画していきましょう。
まとめ
日本の化粧品は品質と安全性の高さから、中国や東南アジアをはじめ世界各国にファンがいます。
来日時に購入した人がリピーターとなり、越境ECでも購入する動きが活発化しています。今後はリピートを見据えた越境ECを展開していく企業が増えるでしょう。
日本郵便では、海外配送や越境ECに関わるサービスを提供していますので、ぜひ化粧品の越境ECにご活用ください。
