JIS S5502:2010「封筒」に適合する封筒の条件
材料
原紙
封筒の原紙は、使用上支障のある裂け、孔、汚れなどがなく、表-1および表-2に適合しなければならない。
なお、合成紙は用いてはならない。
二重封筒の内側原紙は、表-1および表-2の規定を適用しない。
また、絹目加工(エンボス加工)を施したものには、表-2の平滑度は適用しないが、筆記が滑らかでなければならない。
加えて、封筒に用いる接着剤は、強固に接着できるもので、かつ、衛生上安全なものを用いなければならない。
表-1 原紙の坪量
封筒の種類 | 原紙の坪量(g/m2)[1] | |||
---|---|---|---|---|
クラフト紙 | その他の紙 | |||
一重封筒 | 長形 (寸法は下記参照) |
2号 | 70、85 | 70以上 |
3号、4号、40号、6号 | 50、60、70、85 | 55以上 | ||
角形 (寸法は下記参照) |
0号、2号、20号 | 70、85、100、120 | 70以上 | |
3号、4号、5号、6号、7号 | 70、85、100 | 70以上 | ||
8号 | 50、60、70、85 | 55以上 | ||
洋形 | 1号、2号、4号、6号 | 50、60、70、85 | 70以上 | |
二重封筒 | - | - | 50以上 |
[1]坪量は、JIS P 8124に規定する方法で測定し、その判定は平均値とする。
- クラフト紙の坪量の許容差は、±5%とする。
- クラフト紙には、JIS P0001に規定する番号1018で定義したパルプ“半ざらしパルプ”などを使用した紙も含む。
呼称と寸法(単位:mm)
呼称 | 0号 | 1号 | 2号 | 3号 | 4号 | 5号 | 6号 | 7号 | 8号 | 20号 | 40号 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
長形 | - | - | 119× 277 |
120× 235 |
90× 205 |
- | 110× 220 |
- | - | - | 90× 225 |
角形 | 287× 382 |
- | 240× 332 |
216× 277 |
197× 267 |
190× 240 |
162× 229 |
142× 205 |
119× 197 |
229× 324 |
- |
洋形 | - | 176× 120 |
162× 114 |
- | 235× 105 |
- | 190× 98 |
- | - | - | - |
- 部分は定形サイズです。
表-2 原紙の品質
原紙の種類 | 平滑度 s [1] |
不透明度 % [2] |
サイズ度 s [3] |
引裂強さ mN [4] |
明度 L* [5] |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
縦 | 横 | |||||||
一重封筒 | クラフト紙 | 古紙パルプ40%未満配合品 | - | 80以上 | 10以上 | 420 以上 |
460 以上 |
77以上 |
古紙パルプ40%以上配合品 | - | 7以上 | 360 以上 |
410 以上 |
||||
その他の紙 | 20以上 | 7以上 | 343以上 | |||||
二重封筒 | 14以上 | 65以上 | 5以上 | 294以上 |
[1]平滑度…単位:s(秒)
平滑度は、JIS P 8119またはJIS P 8155に規定する方法で試験し、その判定は平均値とする。
[2]不透明度…単位:%(パーセント)
不透明度は、JIS P 8149に規定する方法で試験し、その判定は平均値とする。
[3]サイズ度…単位:s(秒)
サイズ度は、JIS P 8122に規定する方法で試験し、その判定は平均値とする。
[4]引裂強さ…単位:mN(ミリニュートン)
引裂強さは、JIS P 8116に規定する方法で試験し、その判定は平均値とする。
[5]明度
明度は、JIS P 8150に規定する方法で試験し、その判定は平均値とする。