企業情報
SDGs達成に向けた取り組み
SDGs(持続可能な開発目標)は、2015年9月に「貧困に終止符を打ち、持続可能な未来を追求する」ことを掲げて国連総会で採択された世界共通の目標です。2030年までに地球規模の課題を解決するべく、17の目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットが示されています。
日本郵政グループは、企業価値への影響ならびにステークホルダーにとっての重要性および期待への考察を踏まえ、サステナビリティに関する重要課題をまとめ、取り組みの方向性を整理するとともに、SDGsの課題解決に向けた具体的な取り組みを推進しています。
日本郵便のSDGs達成に向けた取り組み
項目 | 取組内容 | SDGsの課題 |
---|---|---|
地域生活・地域経済 | 鉄道会社・地方銀行など他企業や地方公共団体との連携・協業の推進 | |
高齢社会への対応 | 高齢者に対するみまもりサービスや終活紹介サービスの拡充 | |
サービスアクセス | 全国の郵便局における当グループの各種サービス提供 | |
環境 | 事業活動における温室効果ガス排出量の削減や低環境負荷社会への貢献 | |
人材・人的資本 | 誇りとやりがいをもって働ける職場 |
鉄道会社・地方銀行など他企業や地方公共団体との連携・協業の推進
タブレットを使用し、
テレビ電話により地域住民が行政相談を行う様子
当社は、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)との間で、2018年6月に地域・社会の活性化に向けた取り組みを強化するため、協定を締結しました。
郵便局と駅の機能連携を進めるため、2020年8月には、千葉県鴨川市の旧江見郵便局が駅と一体となった郵便局舎として江見駅の敷地内に移転し、「江見駅郵便局」に局名改称するとともに、駅窓口業務の取り扱いを実施しています。
また、地域のお客さまの利便性向上を図るため、郵便局における地域金融機関のATMコーナーの設置および銀行手続事務の受付・取次を実施しています。
そのほか、地方公共団体との連携も推進しており、公的証明書の交付や国民健康保険関係の申請受付など様々な地方公共団体事務を受託することにより、郵便局の窓口を通じて、地域住民の皆さまに行政サービスを提供する取り組みを積極的に行っています。
高齢者に対するみまもりサービスや終活紹介サービスの拡充
地域と郵便局のつながりを大切にし、共に発展することを目的として、全国約2万カ所の郵便局で、「郵便局のみまもりサービス」を提供しています。
離れて暮らすご家族に近くの社員などが会いに行き、お話をし、その様子をお客さまにお伝えすることで、センサー機器などだけでは検知できない、五感で感じる些細な変化に気づくことができるため、ご利用のお客さまからは「身近に頼れる相談相手ができた」、「不審な業者からの営業があったことや、通院していることを報告書を通して知ることができた」などの感謝の声をいただいています。
また、終活に関しても、お客さま一人ひとりの異なるお悩みに応じて事業者を紹介するサービスも行っています。
全国の郵便局における当グループの各種サービス提供
創業以来培ってきたお客さまや地域からの信頼を基に、ユニバーサルサービスを提供しつつ、地域と寄り添い、地域と共に生き、地域を支えてきました。
今後も当社の強みである郵便局ネットワークを最大限に活用し、お客さまと地域を支える「共創プラットフォーム」の構築を目指し、中長期的な企業価値の向上に努めつつ、地域において生活するお客さまが、安全・安心で、快適で、豊かな生活・人生を実現することを支えます。
事業活動における温室効果ガス排出量の削減や低環境負荷社会への貢献
気候変動による影響に適応した事業運営に努めるとともに、温室効果ガス排出量の削減および低環境負荷社会への実現に向けて取り組んでいます。
郵便物や荷物を配達する車両として、2019年度から2022年度において、郵便物や荷物の配送時に使用する軽四輪自動車3,320台および郵便配達で使用する二輪車9,298台をガソリン車からEV車両へ切り替えし、2023年度は、EV四輪車約1,650台およびEV二輪車約7,000台を切り替えています。
また、17,605カ所の郵便局のLED化やお客さまがより便利に荷物を受け取れるサービスを提供することなどにより、さらなる環境負荷の低減に努めています。
そのほか、環境負荷を低減するため、社内で使用するコピー用紙の削減やはがきのFSC認証紙への切り替えに取り組んでいます。
誇りとやりがいをもって働ける職場
パートナーの参加・託児付で開催した
「ベビママ・ベビパパセミナー」
LGBT等への理解促進を目的とした
社員向け研修(グループ合同)
社員の誇りとやりがい(エンゲージメント)を高めることで、社員の幸せと生産性向上を実現します。
誇りとやりがいを高めるには、「異なる互いを認め合う」環境を基盤として整備すること、個々の社員の「能力を高める」こと、そして、個々の社員が「強みを発揮する」ことが必要と考え、その実現に努めています。
具体的には、育児・介護・病気療養との両立や女性活躍推進、性の多様性への対応などに取り組んでいます。