【はがき作文部門審査員総評】
本年度も、生活の様々なところで制約があり、苦労の絶えない日常が続いております。コミュニケーションのあり方そのものにさえ、影響を及ぼし始めています。そんな厳しい状況の中においても、全国からたくさんの応募がございました。
さて、言葉は様々な機能をもっていますが、特にはがきによるコミュニケーションでは、人と人を結んだり気持ちを届けたりするために、その力が発揮されるのではないでしょうか。テクニックで飾り立てた文章よりも、心の内から湧いて出る感情が生き生きと表現された作品が、今回もたくさん集まりました。
手紙を書くという行為は、じっくりと相手のことを考えたり届けたい想いと向き合ったりする、すてきな時間を生み出します。さらに、届けられた人の側には、その絵や言葉から手紙を書いてくれた相手やそこに込められた想いを想像していく、豊かな時間を提供してくれます。つまり、そんなすてきな時間を送り合う文化とも言えるのではないでしょうか。
最後に、たった一枚のはがきを通してですが、子供から大人へと成長していく様子も見て取れます。そんな見方で楽しんでいただくのも面白いのではないでしょうか。
大塚 健太郎 先生
はがき作文部門入賞作品
文部科学大臣賞
日本郵便賞
金賞
銀賞
銅賞
佳作
暑中見舞い賞
入賞作品のうち、応募規定に則した作品でないと発覚した作品は入賞が取り消しとなる場合がございます。