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日本郵便トップ > 平成11年特殊切手「平成十一年 笑門来福落語」

注) このページの情報は、発売当時のものです。


平成十一年 笑門来福 落語切手

●切手について
「平成十一年 笑門来福 落語切手」について
昨年、その発祥以来200年を迎えた「落語」は、我が国の大衆娯楽の一つとして、長年多くの方々の間で親しまれており、落語協会などでは、江戸寄席発祥の地に記念碑を建立するなど、「落語」の普及を目的とした様々な施策が展開されているところです。
郵政省は、我が国の大衆文化の一つであり、タイムリーな話題である「落語」を題材とした切手を発行し、広く国民の皆さまに大衆娯楽としての「落語」を周知いたします。
切手のデザインは、人気のある落語家及びその得意演目を、イラストレーター、似顔絵・風刺漫画家の山藤彰二(やまふじしょうじ)氏によって、題字を、寄席文字書家の橘 左近(たちばなさこん)氏によってそれぞれ描かれています。

古今亭 志ん生(ここんていしんしょう)
(五代目/昭和48年没)
「火焔太鼓」(かえんだいこ) 五代目志ん生は、独自の落語の道を進み天衣無縫といわれる境地に達しました。切手には太鼓を背負った姿が描かれています。

【演目解説】そんな汚い太鼓が売れるもんか!女房に怒鳴られ太鼓を背負って道具屋は大名屋敷へとやって来た。何とそれは国宝級の名器とか。
桂 文楽(かつらぶんらく)
(八代目/昭和46年没)
「船徳」 八代目文楽の芸は、落語的リアリズムに徹し、高座での感じが明るくて磨き抜かれた緻密な芸でもあったといわれています。切手には船頭姿が描かれています。

【演目解説】勘当された元若旦那のにわか船頭。非力な上にヘッポコで、乗った客は舟もろとも木の葉のように、波に揉まれて悲鳴の連続だ。
三遊亭 圓生(さんゆうていえんしょう)
(六代目/昭和54年没)
「小言幸兵衛」(こごとこうべえ) 六代目圓生は、近代的な人物描写の芸で大成し、また、持ちネタの多いことでも知られています。切手には、猫の尻尾の長さをみている姿が描かれています。

【演目解説】朝っぱらから家主の幸兵衛は長家中に、老妻に、そして世の中に対しても小言の連発だ。猫の尻尾の長さまで癪に障ってならない。
柳家 小さん(やなぎやこさん)
(五代目/人間国宝)
「時そば」(ときそば) 五代目小さんは、「粗忽長家」などの滑稽噺に独特の味を発揮しました。切手には、そば屋で食べている姿が描かれています。

【演目解説】そば屋に代金を一文ずつ。「・・・・五つ六つ七八あ、いま何刻だい」「へい、九つ」「十・・・」と調子に乗せて一文ごまかした。

桂 米朝(かつらべいちょう)
(三代目/人間国宝)
「百年目」(ひゃくねんめ) 三代目米朝は、戦後の上方落語の復興につくし、また、「一文笛」などの新作も作りました。切手には、番頭姿が描かれています。

【演目解説】堅ブツで切れ者の番頭、朝から皆にガミガミ。ところがその番頭さん、君子豹変して花見の豪遊。それを旦那に見つかった。さあ大変と思ったら・・・。

 
●切手の内容
名称
平成十一年 笑門来福 落語切手
種類 80円郵便切手
発行日
平成11年3月12日(金)
発行数
2,000万枚(5種連刷・各400万枚)
意匠
(1)古今亭 志ん生(五代目/昭和48年没)・「火焔太鼓」
(2)桂 文楽(八代目/昭和46年没)・「船徳」
(3)三遊亭 圓生(六代目/昭和54年没)・「小言幸兵衛」
(4)柳家 小さん((五代目/人間国宝)・「時そば」
(5)桂 米朝(三代目/人間国宝)・「百年目」
印面・寸法
(1)縦33.7mm×横25.0mm
(2)縦33.5mm×横25.0mm
(3)縦33.5mm×横25.8mm
(4)縦33.5mm×横25.3mm
(5)縦33.5mm×横25.6mm
版式刷色 グラビア6色
原画 山藤彰二(イラストレーター、似顔絵・風刺漫画家)
題字 橘 左近(寄席文字書家)