特殊切手
平成16年度 発行計画
1.切手趣味週間
切手趣味週間は、郵便切手が持つ「美しさ」や「芸術性」といった文化的価値を一般の方々に広く認識していただくとともに、切手収集の趣味の普及を図るため、昭和22(1947)年に制定された「切手趣味の週間」をその始まりとするもので、以降、これにちなんだ切手を発行しています。
現在は、郵政記念日である4月20日を含む1週間を切手趣味週間としています。
2.中央競馬50周年
中央競馬は、昭和29(1954)年に制定された日本中央競馬会法に基づき、それまでの国営競馬を引き継ぐかたちで開始され、本年で50周年を迎えます。
中央競馬は畜産の振興に資するとともに、国民の健全な娯楽として大きく発展しました。
3.現行警察法50周年
現行警察法は昭和29(1954)年7月1日に施行され、本年で50周年を迎えます。
現行警察法は、個人の権利と自由を保護し、公共の安全と秩序維持のため、民主的理念に基づいた警察の管理と運営を保障し、警察運営の単位を都道府県に一元化、能率的に任務を遂行することを目的に施行されました。
4.ふみの日
毎月23日を「ふみの日」として、この日を契機に手紙を書くことを普及・啓発する運動が昭和54(1979)年から全国的に展開されており、その一環として、毎年、文月(ふみづき)の7月に「ふみの日」切手を発行しています。
5.オリンピック
平成16(2004)年8月13日から同月29日の17日間ギリシャのアテネにおいて第28回オリンピックが開催され、28の競技が実施される予定です。
近代オリンピックは、明治27(1894)年に同地アテネで開催されて以来、4年ごとに開催される世界的スポーツ競技大会です。
6.科学技術とアニメ・ヒーロー・ヒロインシリーズ
我が国の「アニメ」は、数多く世界中で放映され、広く支持されています。平成15(2003)年は、その原点ともいえる「鉄腕アトム」が物語上誕生したとされる年であり、また、国産初のテレビアニメとなった同作品の放送開始から40周年に当たります。
この「鉄腕アトム」を代表とする我が国のアニメには、未来をテーマとして夢と希望を表現した作品が多く、現在の科学技術の発展にも少なからず影響を与えてきました。そこで、「日本の科学技術」の現在と未来を織り込みながら、「日本のアニメ」の代表的な作品の登場人物を取り上げるシリーズ切手を発行します。
平成16年度は、第5集から第7集まで発行する予定です。
7.日米交流150周年
平成16(2004)年は安政元(嘉永7)(1854)年日米和親条約の締結(外交関係の樹立)から150周年に当たります。
このため、日米両国関係者の間で平成15(2003)年と平成16(2004)年の両年、日米関係の歴史的意義を確認し、日米同盟関係の基盤を更に強化するために、日米両国の官民両レベルにおいて知的交流、草の根交流、日米文化紹介等の分野で極めて多数の事業が実施されます。
8.2004年世界医師会(WMA)東京総会
世界医師会(WMA)は、78の加盟各国医師会を擁し、世界800万人の医師を代表する国際組織です。本総会は、医学教育・医学・医術及び医の倫理の国際的水準を高め、世界の全ての人々のヘルスケアの実現に努めながら人類に奉仕することを目的に東京で開催されます。
9.国際文通週間
国際文通週間は、世界の人々が文通によって文化の交流に努め、世界平和に貢献しようという趣旨で、昭和32(1957)年の第14回万国郵便大会議において設定されたもので、万国郵便連合創設記念日である10月9日を含む1週間となっています。
日本では、そのキャンペーンの一環として、昭和33(1958)年から、毎年、これにちなんだ切手を発行しています。
10.文化人
日本の今日の発展の基礎を築いた学術・文化の先覚者の偉業をたたえるとともに、今後の日本の学術・文化の発展に資するため、平成4(1992)年から、文化人を題材とした切手を発行しています。
11.平成17年用年賀
新年を寿ぐ(ことほぐ)習慣は古くからある中で、郵便による年賀状の交換は今日では欠かすことのできない迎春の恒例風習となっています。
年賀切手は、昭和10(1935)年(11(1936)年用)から発行し、一時中断後、昭和23(1948)年(24(1949)年用)から、毎年発行しています。
また、昭和50(1975)年(昭和51(1976)年用)からは、干支(えと)にちなんだ各地の郷土玩具を連続してデザインの題材に採用しています。
12.国連防災世界会議
国連防災世界会議は、世界で起こる自然災害のほとんどの種類に対応してきたノウハウを持つ我が国の特性を活かし、国際協調による防災対策を検討する国連公式会議です。本年は、阪神・淡路大震災から10年目に当たり、被災地の兵庫県神戸市において開催されます。
13.中部国際空港開港
中部国際空港は、新東京国際空港、関西国際空港と同様に、航空による国際交流の増大と国内ネットワークの充実に資する航空ネットワーク形成の拠点として平成10年度から事業着手しており平成17(2005)年2月中旬に開港が予定されています。
14.2005年日本国際博覧会
2005年日本国際博覧会(愛知万博)は、平成17(2005)年3月25日から9月25日までの185日間、名古屋東部丘陵(長久手町・豊田市、瀬戸市)において開催される国際博覧会です。
愛称を「愛・地球博」とするこの博覧会は、21世紀の人類が直面する地球規模の課題の解決の方向性と人類の生き方を発信するため、多数の国々や国際機関の参加の下、自然の叡智をテーマとした新しい文化・文明の創造を目指して開催されます。