「切手趣味週間」の発行

日本郵便株式会社（東京都千代田区、代表取締役社長鍋倉眞一）は、特殊切手「切手趣味週間」及び「通常版切手帳（切手趣味週間）」を発行します。
切手趣味週間は、郵便切手が持つ「美しさ」や「芸術性」といった文化的価値を一般の方々に広く認識していただくとともに、切手収集の趣味の普及を図るため、昭和22（1947）年に当時の逓信省が設定した「切手趣味の週間」をその始まりとしています。
現在は、郵政記念日である4月20日を含む1週間を「切手趣味週間」としており、切手趣味週間の切手の発行日をもって同趣味週間の初日としています（平成25（2013）年は4月19日から25日まで）。

発行する切手の内容

名称

切手趣味週間

発行日

平成25（2013）年4月19日（金）

種類

80円郵便切手

切手

シート構成・意匠

シート構成

(1)	四季花鳥図屏風（右隻第六扇）
(2)	四季花鳥図屏風（右隻第五扇）
(3)	四季花鳥図屏風（右隻第四扇）
(4)	四季花鳥図屏風（右隻第三扇）
(5)	四季花鳥図屏風（右隻第ニ扇）
(6)	四季花鳥図屏風（左隻第五扇）
(7)	四季花鳥図屏風（左隻第四扇）
(8)	四季花鳥図屏風（左隻第三扇）
(9)	四季花鳥図屏風（左隻第二扇）
(10)	四季花鳥図屏風（左隻第一扇）
余白：	四季花鳥図屏風（左隻第四扇）
※すべて狩野元信筆、白鶴美術館蔵

1シート10枚（縦2枚×横5枚）

小切寸法

縦51.0mm×横25.5mm

印面寸法

縦48.0mm×横22.5mm

シート寸法

縦127.5mm×横178.5mm

切手デザイナー

玉木　明

版式刷色

グラビア6色・メタリックマルチイメージ

発行枚数

1,600万枚（160万シート）

販売場所

全国の郵便局等
（日本郵便株式会社Webサイト内「切手SHOP」

のほか郵便振替による通信販売も行います。）（注）

※切手SHOPへの掲載は、発行日を予定しています。

発行する切手帳の内容

名称	通常版切手帳（切手趣味週間）
発行日	平成25（2013）年4月19日（金）
販売価格	1,200円（切手1シート800円を含みます。）（※1）
寸法	縦182.0mm×横257.0mm（※2）
発行部数	1万部
商品概要	特殊切手「切手趣味週間」1シートを収めた見開きの切手ケースです。ケース内側には解説を記載しています。
販売場所	原則として、別添でお知らせする郵便局等（※3）

※1

切手帳は切手1シートとのセット販売のみです。切手を除いたケースのみの販売は行いません。

※2

寸法は若干変更となる場合があります。

※3

その他の郵便局においては、お取り寄せによる販売となります。なお、発行部数が1万部のため、売り切れる場合もございますので、あらかじめご了承ください。また、切手SHOPへの掲載は、発行日を予定しています。

切手帳のイメージ

表面

切手帳を開いた状態

※画像はイメージです。実際の商品と多少異なる場合があります。

発行する切手のデザイン等について

今回の切手デザインは、狩野派400年の基礎を固め、狩野派の確立者と言われている狩野元信（かのうもとのぶ）（1476～1559）の「四季花鳥図屏風」（白鶴美術館蔵、重要文化財）を取り上げました。
デザインには、シート上段に春と夏を描いた右隻（うせき）の第二扇から第六扇を、下段に秋と冬を描いた左隻の第一扇から第五扇を採用しています。

四季花鳥図屏風

桃山時代に大流行した和漢融合（わかんゆうごう）（大和絵と漢画の持つそれぞれの特色を調和させる）の金碧障屏画（きんぺきしょうへいが）のうち、室町時代唯一の現存作例です。元信は花鳥を画題とした金屏風を明の皇帝への進貢品（しんこうひん）としても描いています。それらが現存していない今、この屏風は貴重な文化遺産となっています。
左右から力強く張り出した松、両隻（りょうせき）にまたがる竹林、土坡（どは）と岩、水流と滝を骨格として、金雲の棚引く景の中に紅梅、桜、椿、白梅を配し、そこに牡丹、菊、芙蓉等をあしらい、更に自生する小草花を描き込んで推移する季節感を巧みに表現しています。また、色鮮やかな孔雀（くじゃく）、小鷺（こさぎ）、鴛鴦（おしどり）、錦鶏鳥（きんけいちょう）等を季節の景との対比において際立たせています。そして空中を飛翔し、枝上、岩上、地上にとまるウソ、ヒレンジャク、コウライウグイス、サンジャク、ミヤマホオジロ、コマドリ、スズメ、ハクセキレイ、シジュウカラ、ノゴマなど屏風全体で57羽もの鳥が実に生き生きと描き込まれています。