特殊切手
「童画のノスタルジーシリーズ 第4集」の発行
2016年9月26日
日本郵便株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 横山 邦男)は、幼少期の思い出を想起させる「童画」を題材としたシリーズの第4弾として、特殊切手「童画のノスタルジーシリーズ 第4集」を発行します。
今回のデザインは、安野 光雅氏(※)の絵本作品の中から、どこか懐かしい街並みや風景などの一場面を採用しています。
- 記載されている情報は発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますので、ご了承ください。
発行する郵便切手の内容
名称 | 童画のノスタルジーシリーズ 第4集 | |
---|---|---|
発行日 | 2016(平成28)年11月25日(金) | |
種類 | 82円郵便切手 | |
切手 |
|
|
シート構成・意匠 |
シート背景:旅の絵本VIII・場面14 |
|
1シート10枚 | ||
売価 | 1シート820円 | |
印面寸法 |
(1)および(2) 縦 38.5mm×横 28.0mm (3)~(10) 縦 35.5mm×横 25.0mm |
|
小切寸法 | 縦 38.5mm×横 28.0mm | |
シート寸法 | 縦 222.5mm×横 140.0mm | |
原画作者 | 安野 光雅(画家、絵本作家) | |
切手デザイン | 貝淵 純子(切手デザイナー) | |
版式刷色 | グラビア6色 | |
発行枚数 | 1,200万枚(120万シート) | |
販売場所 |
|
(注)切手SHOPへの掲載は、2016(平成28)年11月11日(金)を予定しています。
発行する郵便切手のデザインについて
各意匠名は意匠の出どころとなった絵本の名称を採用しています。また、出典絵本は(1)、(2)、(4)、(7)~(10)およびシート背景は福音館書店、(3)および(5)は童話屋、(6)は岩波書店の発行です。
以下の解説文の中、太字で表記している部分は安野光雅氏と各出版社の許可を得て転載しています。
(1)、(2)およびシート背景 旅の絵本VIII・場面14
「旅の絵本」は1977(昭和52)年に中部ヨーロッパ編が発行されて以降、2013(平成25)年に日本編で8冊目となった絵本シリーズです。いつも絵の中に馬と一緒に旅を続ける旅人が描かれています。
町から町、国から国へ、迷いながら、はるばる旅をしました。私は見聞をひろめるためではなく、迷うために旅に出たのでした。そして、私の頭の中にあるこの絵本のような世界を見つけたのです。(福音館書店Webサイト『旅の絵本』のこれまでの旅より)
「旅の絵本VIII」は電気が普及する前の、懐かしい日本の自然と町並みが描かれており、場面14から(1)は華やかな花嫁行列、(2)は郵便ポストを含む人々の営みを切手の意匠としています。
(3)10人のゆかいなひっこし
目で見て楽しみ、自然に数と親しめる「美しい数学」シリーズの一つで、表紙の絵を切手の意匠としています。
数を教える本だといって、おとなが無理に何かを教えようとするのはよくありません。自分の力でものを考え、自分の力でこの本の中の数のしくみをつかみとってもらえれば、それがいちばん理想的なのだが……と思っています。(絵本あとがきより)
(4)天動説の絵本
地球が全宇宙の中心だと信じていたころの、人びとが考えていた世界とはいったいどんな世界だったのか描いた絵本で、表紙の絵を切手の意匠としています。
この本は、もう地球儀というものを見、地球が丸いことを前もって知ってしまった子どもたちに、いま一度地動説の驚きと悲しみを感じてもらいたいと願ってかいたものです。(絵本あとがきより)
(5)蚤の市
絵の細部を追っていくだけで自然と物語が生まれてくる古い物の記憶と売り手や買い手たちの様相を緻密に描いた絵本で、表紙の絵を切手の意匠としています。
すすに汚れて、にぶく光っている(私の買った)この「はち」を見て、これを使った昔のおよめさんのことを思いました。そしてこれを作った見知らぬおじさんのこと、そしてこの木を切り出した山男のこと、そしてその木がどんなに大きな木だったのか、と思ううちに、もうとてもほしくなって、とうとう買ってしまったのです。(絵本あとがきより)
(6)きつねがひろったイソップものがたり
有名なイソップ童話をもとにした絵本で、全上下2巻のうち、第1巻の表紙を切手の意匠としています。
コン君がしきりにせがむので、いかにもねむそうに口の中でもぐもぐいったあと、ようやく、声に出して読んでくれたのは、この本に書いてあるとおりです。とうさんキツネが、なぜねむいふりをしたか、そんなことは気がつかないふりをして、この本を読んでみてください。(絵本本文より)
(7)旅の絵本・場面15
中部ヨーロッパを描いた「旅の絵本」からヨーロッパの街を移動する賑やかなサーカスがやってきている場面を切手の意匠としています。
サーカスや移動遊園地もヨーロッパの町から村へ旅をして歩きます。前もってサーカスのポスターがはられ、その日が近づいていることを知らされます。お祭りのかたまりがそのままやってきたようなもので、夜遅くまで大変なにぎわいです。移動市場もあります。デパートが移動しているようなものです。(絵本あとがきより)
(8)旅の絵本III・場面10
イギリスを描いた「旅の絵本III」からカンタベリー大聖堂を含む街並みの場面を切手の意匠としています。
イギリスのカンタベリーにある、有名な大聖堂です。(中略)二階建ての乗合馬車があります、今でも、馬がエンジンに変わって二階建ての乗り合いバスがあります。二階は見晴らしがいいので観光客には人気があります。(絵本あとがきより)
(9)旅の絵本IV・場面11
アメリカを描いた「旅の絵本IV」からニューヨーク・マンハッタンの街並みの場面を切手の意匠としています。
旅人の道のりは、アメリカの歴史をさかのぼるような気がしてくる。いいかえれば西部へむかう幌馬車隊とすれちがって進むことになる。予定とはちがうが、それでもよいではないか、と思うのに時間はかからなかった。(絵本あとがきより)
(10)旅の絵本VIII・場面2
日本を描いた「旅の絵本VIII」から岩手県陸前高田市の海岸の場面を切手の意匠としています。
2011年(平成23年)3月11日の東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)のおり、陸前高田の松原は大津波のためにほとんど倒れましたが、ふしぎに一本の松だけが倒れずに残りました。しかしやがて枯れるおそれがでてきたので、これを伐り、「希望の松」として復興の願いをこめて永久に残すことになりました。
このページの真ん中に立っているのは、その希望の松を描いたものです。(絵本あとがきより)
その他
日本郵便株式会社銀座郵便局において、通信販売を行います。
銀座郵便局通信販売の詳細はこちら
インターネットでの通信販売を行います。
オンライン通販サイト「切手SHOP」はこちら
注釈
(※)安野 光雅(画家、絵本作家)
1926(大正15)年3月、島根県津和野町生まれ。山口や東京で小学校の教師を勤めるが、1961(昭和36)年、教師を辞め画家として独立。1968(昭和43)年、『ふしぎなえ』で絵本作家としてデビュー。美術の世界だけにとどまらず科学や数学、文学といった幅広い分野にも造詣が深く、独創的な絵本を数多く発表。1984(昭和59)年には、国際アンデルセン賞画家賞を受賞するなど、海外でも高い評価を得ている。2001(平成13)年3月、郷里・津和野町に安野光雅美術館が開館。2012(平成24)年には、文化功労者に選ばれている。
【販売業者】
販売業者名 | 日本郵便株式会社 |
代表者氏名 | 横山 邦男 |
住所 | 〒100-8798 東京都千代田区霞が関一丁目3番2号 |
受付窓口 | お客様サービス相談センター Tel:0120-23-28-86 受付時間 平日8:00~22:00/土・日・休日9:00~22:00 |
【支払方法】
ゆうちょ銀行の「振替払込書」の払込みによってお支払いただきます。
【申込期限】
2016(平成28)年12月26日(月)まで。
なお、申込期限前であっても、販売状況により早期に締め切る場合があります。通信販売のお申込みを早期に締め切る場合は、弊社Webサイトでお知らせします。
【商品の引渡し時期】
2016(平成28)年11月11日(金)までにお申込みの場合は、発行日から順次送付します。
2016(平成28)年11月12日(土)以降お申込みの場合は、入金の確認後、おおむね3週間商品到着に時間がかかる場合があります。
【返品に関する特約】
お届けした切手に瑕疵(かし)があった場合は、到着後、上記連絡先までご連絡ください。
なお、切手の瑕疵(かし)以外での返品には応じかねます。
【申込締め切り後のご注文に関する返金】
申込締め切り後にご注文をいただいた場合には、商品代金と送料を現金書留郵便物により返金いたします。お申込み時にお支払いただいた郵便振替手数料につきましては、返金いたしかねますので、ご了承ください。
お問い合わせ先
- 記載されている情報は発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますので、ご了承ください。