【版画部門審査員総評】
今年も、幼児から一般まで様々な年齢の方の素晴らしい作品に出会うことができました。子どもたちの作品には、大人が見失いがちなピュアな感性で作られた、魅力あふれる作品がたくさんありました。また一般の作品には、経験を踏まえた発想や思いに、強さを感じさせる創作が印象に残りました。
審査では、版画の技術的な巧みさとともに作品の表現の内容をより重視しました。そして、その作品で何を伝えようとしているのかをくみ取るよう心がけました。実際、作者の思いが伝わってくる、心に残る作品が多数ありました。
パソコンで簡単に画像が手に入る時代に、時間と手間をかけ、版画で年賀状を作ることは、送る相手を思う気持ちと、ものを作る楽しさを思い出す機会にもなります。受け手への思いを、版画という手段でどのような形に表すか、その工夫も楽しみつつ、また挑戦してほしいと思います。
版画部門入賞作品
年賀状大賞
文部科学大臣賞
日本郵便賞
NHK学園賞
奨励賞
入賞作品のうち、応募規定に則した作品でないと発覚した作品は 入賞が取り消しとなる場合がございます。