【版画部門審査員総評】
美しい版画の年賀状に今年も出会えた事がまず素直に嬉しくあります。
幼児や小学生は元より、中学生でも初めて版画に触れた人もいることでしょう。イメージを紙に刷り取る不思議な体験はアートの出発点!その気持ちを大事にしてください。
高校生から一般に至ってはこのコンクールを心底楽しんでいるのが伝わります。レベルの高さとユーモア溢れる作品に、審査はかなりの接戦でした。
応募票の中に「伝えたい相手」という欄があります。いわゆる絵画のコンクールと異なり、作品の出来栄えだけでなく、「誰にどんなメッセージを伝えたいのか」という部分も審査では大事にします。言うまでもなく新型コロナによってみなさんの生活は大きく変化している事でしょう。そんな中で届く版画の年賀状の喜びは何ものにも代えられません。先生、友達、家族…。伝えたい相手への想いが込められた年賀状の数々に、温かい気持ちを感じながら審査を行いました。
みなさんの想いを大事にした「版画でしか出来ない年賀状」をこれからも楽しみにしています。
鈴木 吐志哉 先生
版画部門入賞作品
年賀状大賞
文部科学大臣賞
日本郵便賞
NHK学園賞
奨励賞
審査員特別賞
入賞作品のうち、応募規定に則した作品でないと発覚した作品は 入賞が取り消しとなる場合がございます。