日本郵便
進化するぬくもり。

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【版画部門審査員総評】

 審査会場に並べられた膨大な数の版画による年賀状。こんなにも版画が愛されているのはなぜでしょう。たくさん印刷出来るのも理由かも知れません。しかし最大の理由は彫刻刀で彫った線、絵の具や刷り方の違いなど、手描きでは表せない版画ならではの魅力に作者が気付いていることに他なりません。
 子どもたちにとって版画との最初の出会いはとても刺激的だった筈です。そんな新鮮な気持ちを大切に汲み取り、じっくりと時間をかけて審査を行いました。中学生から高校生に至っては独自の表現になっている方も多く、バリエーション溢れる作品の中から将来のアーティストが出てくる予感さえしました。そして一般の部は若手からベテランまで幅広い年齢層の作品が並び、審査中もさすがな出来栄えに唸る場面も少なくありませんでした。しかし何より嬉しかったのは最高齢の方に至るまで、版画を初めて制作した時のドキドキが作品から伝わってきた事です。
 全体的な印象としては銅版画など、木版画以外の作品が増えてきたことも楽しみな動きと言えるでしょう。
 これからも版画だからこその魅力溢れる年賀状に出会えることを楽しみにしています。

鈴木 吐志哉 先生

版画部門入賞作品 

年賀状大賞

文部科学大臣賞

日本郵便賞

NHK学園賞

奨励賞

審査員特別賞

入賞作品のうち、応募規定に則した作品でないと発覚した作品は 入賞が取り消しとなる場合がございます。