【絵手紙部門審査員総評】
今回の審査を通じて強く感じたことは、絵手紙を見ている私たちがとても楽しい気持ちになったことです。つまり、一人に向けた絵手紙が、それを見た見知らぬ人たちをも笑顔にしたのです。まだまだ新型コロナウィルス感染症の影響が続くなか、会いたい人と思うように会えない状況が、絵手紙という手段にいっそうのパワーを与えているように思います。伝えたい、会いたいという気持ちが切実な絵や文を生み出し、さらにその気持ちがより多くの人たちと共有されることの幸福感を感じることができました。
世界は今、決して平和であるとは言えません。そのような中で、子どもたちが身のまわりを見つめ、そこで得た感動や気付きを伝えるために、いろいろと絵や文を工夫している様子は、かけがえのない時間であると思います。さらに絵手紙は、書き手から受け手に対してだけでなく、多くの人たちにも幸福感をもたらす可能性のあることを、子どもたちの作品が教えてくれているのではないでしょうか。
大泉 義一 先生
文部科学大臣賞
日本郵便賞
金賞
銀賞
銅賞
佳作
審査員特別賞
暑中見舞い賞
入賞作品のうち、応募規定に則した作品でないと発覚した作品は入賞が取り消しとなる場合がございます。