年賀状といえば、日本固有の文化であると思われがちですが、欧米でも1900年頃からその姿を見ることができ、クリスマスカードやイースターを祝うカードと並んで年賀状が盛んに交換されていた時期がありました。
1900年前後、様々な年賀状が発売され、交換されていましたが、1800年代のものはごく稀にしか見つかっていません。ただ、欧米の年賀状ブームは、第一次世界大戦の始まりとともに、ほとんどその姿を消したと言われています。
こちらは、ドイツのライプチヒの出版社から発行された1893年の年賀状です。ヨーロッパの初期の絵はがきの香りが漂う逸品です。
1904年にフランス語で書かれた年賀状です。
天使が年号のはいったクローバーを持っています。
女神と天使が描かれた年賀状です。1906の年号は花の束で表現されています。
「A Happy New Year」と書かれています。
今も昔もこの言葉は変わりません。
1907年の年賀状です。聖職者が、天使に手伝ってもらって年号の掛け替えをしています。左下の天使が、「6」の数字をもっています。
ぶらさがったソーセージが1910年の年号を表しています。イギリスのノッチンゲンから、オーストリアのウィーンへ日本人同士が交換した年賀状です。