切手特集:おしゃれでかわいい切手のナイショ話 どうぶつ切手特集
皆さんが普段、何気なく使っている切手。実はいろんな工夫や細かいこだわりが随所に隠されています。
そこで今回はどうぶつを題材にした切手のデザインにまつわる、ちょっとした制作秘話をご紹介いたします。
※2019年10月1日(火)から郵便料金が変わりました。
新料金に対応する切手類は、こちらをご覧ください。
※ご紹介している各種切手については、現在取り扱いしていない商品も含まれておりますのでご了承ください。
クラゲがゆらゆら。
水族館の水槽をとじこめた青の世界の切手
「海のいきものシリーズ」は、いろいろな特殊加工を使い、青い世界の海のいきものを題材として企画しています。第1集は泳ぐペンギンをテーマに、キラキラ光る泡を箔押しで表現。
第2集では最近水族館での展示も増えているクラゲが登場。無色透明なクラゲをどのように表現しようか悩みながらも、切手デザイナー自身が水族館へ行き、クラゲを撮影し、様々な角度で描き起こしました。
ちなみに、切手のクラゲは毒の弱い種類を選び、毒の強い種類は色味のアクセントとして余白にデザインしています。
凹凸のあるエンボス加工で、
触っても楽しい切手に挑戦!
切手を触ってみてデコボコしている部分は、エンボス加工を施しています。実は、シール式切手のイラストにピンポイントでエンボス加工をするのははじめての挑戦。イラストに合わせたエンボスだけではなく、あえてイラストに合わせず水玉やエフィラ(クラゲの赤ちゃん)にエンボス加工をしてアクセントをつけています。
青いグラデーションがかかった封筒に手書きで白い気泡を描いてアレンジ。手書きの部分はあまり目立たないようにして、ゆらゆらと泳ぐ透明なクラゲを際立たせ、海のなかにいるような涼しい感じを表現しました。みなさんも海中や水族館の水槽をイメージして、清涼感のあるお手紙を作ってみませんか?
海のいきものシリーズ 第2集
82円郵便切手(シール式)
かわいいイラストの動物に挑戦!
2017年度までの「身近な動物シリーズ」はかわいらしい写真のデザインですが、今回の「動物シリーズ 第1集」は一転、やわらかいイラストにしています。「イラストにしたらよりかわいくなる」という視点で、人気のパンダやハシビロコウなどをチョイス。
ちなみに、左の画像では「動物シリーズ 第1集」と「普通切手」それぞれのリスとシカを並べてみました。比べてみると、描き方の違いが際立って面白いですね!
動物の背景にも注目!
それぞれの切手の背景は模様のようですが、よく見ると…。リスにはドングリ、パンダには笹など、関連したものをデザインし、見た人の印象に残る工夫を施しています。
最近はカジュアルなシーンで使えるかわいい動物のレターセットも多いので、そこにぴったりとはまることも意識してデザインしています。
白い封筒に緑のマーカーで線を描いて、緑の紙で好物の笹の葉をあしらえば、パンダが住んでいる竹林の完成!パンダの切手のかわいらしさを引き立てました。最近はかわいいデザインのレターセットも多く、切手の世界を広げるひと工夫で簡単にかわいいお手紙が作れるので、ぜひお試しください。
動物シリーズ 第1集
82円郵便切手(シール式)
動物シリーズ 第1集
62円郵便切手(シール式)
第1集、第2集とは違うアプローチで
犬と猫をデザイン!
「身近な動物シリーズ」第1集は犬、第2集は猫、第3集は鳥と小動物が題材でした。第4集は「熱帯魚?はたまた爬虫類?」などの予想もされているなか、もう一度犬を登場させました。
小型犬が多かった第1集との違いは、中・大型犬を中心にしていること。さらに、62円切手と82円切手で同じ犬種の「子犬と成犬」をそれぞれデザインしています。第1集とはまた違ったかわいさを発見できるかもしれません。
こだわりポイントは「猫のパーツ」!
「やっぱり最後はにゃんにゃんにゃんの日(2月22日)に発行したい!」と考え、第5集はもう1度猫をテーマにしました。猫のかわいらしい仕草にもこだわっていますが、注目して欲しいのは“パーツ”。みんなが大好きな肉球としっぽをデザインしています。
特印(※)のデザインは足あと。まるで猫が消印をしたかのように見えますよね。
※ 特殊切手などの発行日に合わせ、一部郵便局で限定し使用する消印。
芝をイメージしたギザギザ模様を封筒に描いて、紙を切り抜いて犬小屋と骨をあしらえば、ワンちゃんがいる楽しいお庭の出来上がり!他にも封筒の色を変えてみたり、ワンちゃんの好きなものを手書きで追加するなど、色んな変化が付けられそうです。みなさんもワンちゃんの好きなお庭作りに挑戦してみてください!
トラの毛並みをイメージして封筒をアレンジ。かわいいパーツを引き立たせるため、丸型の切手の周りにマルをつけ足して足跡を作れば、ネコちゃんワールド全開なお手紙の完成です!毛色や首輪の色、好きなおもちゃなど、お宅にいるネコちゃんのイメージを重ねて作ってみるとさらにGood!
身近な動物シリーズ 第4集
82円郵便切手(シール式)
身近な動物シリーズ 第5集
82円郵便切手(シール式)
「ふみの日」ってなんだろう?
毎月23日は手紙を楽しむ「ふみの日」。特に7月(文月)の23日は特別なふみの日ということで、毎年切手を発行しています。
ふみの日をきっかけにしてお手紙を書いてもらおうと思い、62円は気軽に使える5枚シートにしています。この切手をきっかけに、いつもの「ありがとう」をお手紙で伝えてみませんか?
手紙の温かみを消しゴムハンコで表現!
今回のふみの日切手をデザインする際に、過去の切手を分析するなど幅広い角度から検討を重ねました。
手紙を書く温かみを表現するため、切手デザイナーが消しゴムでハンコを彫り、それをもとにデザインすることで手作りの風合いが感じられる工夫をしています。
モチーフは伝書鳩をイメージした「手紙を運ぶ鳥」のほか、はがきのもととなったとも言われる文字の書ける葉っぱ「多羅葉(たらよう)」を描いています。ちなみに、鳥がくわえている手紙は62円がはがき、82円が封書となっており、切手の額面に合わせてくわえている手紙を変えています。
テーマは「大空を羽ばたき、お手紙を運ぶ鳥」。お手紙をくわえて運んでいる、ふみの日の切手を重ね合わせています。空色の封筒にスポンジでポンポンと雲をあしらい、鳥やカラフルなドットを描いて、手作り感のある切手に合うような空を表現。雲や鳥は思いのほか簡単にできるのでお試しください。
ふみの日にちなむ郵便切手
82円郵便切手(シール式)
ふみの日にちなむ郵便切手
62円郵便切手(シール式)