サイト内検索
case

ギフト通販事業拡大戦略の一環として
シーズナルギフトの出荷業務の一部を外部委託
繁忙期の有効なアウトソース活用方法とは?

ベルヴィ株式会社さま

ミッション
スポット的に受注件数が急増するシーズナルギフトの出荷作業の人員確保と配送が課題
日本郵便のソリューション
郵便局にシーズナルギフトの出荷業務(スルー型ロジ)をアウトソーシング
パフォーマンス・ゴール
出荷作業後はゆうパックでラストワンマイルまで対応。
年間を通じて作業量の平準化を実現。

実店舗からインターネット販売へと業態転換後、7年に渡り成長中
さらなる事業拡大に向け、発送業務の外部委託を含む物流システムを構築

内祝いからシーズナルギフト、日常的な贈り物まで幅広いギフト商品を販売するECサイト『ソムリエ@ギフト』。
さまざまなECモールへ出店し、楽天市場店は「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー ギフト大賞」を2020・2021・2022年に連続受賞するなど高い評価を受けています。売り上げの急速な拡大とともに出荷数が飛躍的に伸びる中、配送のクオリティーを保ちながら効率を上げるための戦略として、自社出荷と並行し、日本郵便へバレンタインデー商品の出荷業務を一部アウトソーシングされたベルヴィ株式会社CEOの宮崎義則さまにお話を伺いました。

商圏が圧倒的に広いECサイト事業への転換で7期連続の増収増益を達成

ギフト商品のECサイト事業に参入された経緯と現在展開されているECサイト事業についてお聞かせください。

宮崎義則さま(以下敬称略) :『ソムリエ@ギフト』という名称のギフト専門ショップを楽天市場やauPAYマーケットなどさまざまなECモールに出店しているほか、自社サイトも展開しています。
元々はギフトを扱う実店舗を父から引き継ぎ経営していたのですが、実店舗は商圏が限られますし、これからはインターネットだと考えてECサイト事業へと切り替えました。最初は試行錯誤で私自身がWebデザインの学校に行ったり、商品の撮影をしたりしていましたが、取り扱う商品も増えていく中で徐々に専門スタッフを増員していきました。
おかげさまで2016年に23.7億円だった売り上げが2022年には77億円と、3倍以上に伸び、7期連続で増収増益となりました。楽天市場の「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー ギフト大賞」は3年連続、auPAYマーケットの「ベストショップアワード ギフト賞」は5年連続で受賞させていただいています。(2023年現在)

日用品から食品まで多彩なギフト商品がそろうEC通販サイト
『ソムリエ@ギフト』

さまざまなECモールでの実績が評価され表彰されている。

仕入れから撮影、Web制作までを自社で行い、クリエイティビティと機動力を高める

商品を仕入れて販売するだけでなく、撮影やサイトの店舗デザインなどもトータルで内製化されているのですか?

宮崎 :2022年に社屋を約2倍に拡張して、現在社内にスタジオが3つあり、カメラマンやスタイリストが3チームで商品撮影をしています。仕入れた商品の写真を全て撮っているわけではないのですが、主力となる商品はしっかりスタイリングして撮影していますね。やはり商品や活用シーン、サイトごとに「ECサイトで売れる写真」というのがあるのです。もし外部に撮影を依頼するとなると時間もコストもかかりますし、自社の経験値で売れる写真を撮影できると考えています。
Webデザイナーは兵庫の本社と大阪オフィスを合わせて16名、システムエンジニアも数名います。こうした専門性の高い制作スタッフを集めるのは大変ですが、東京や大阪で技術を身につけたプロが縁あって働いてくれているので恵まれていますね。社内で制作を一貫して行うことは自社が展開するECサイト事業のためでしたが、最近は複数の自治体からふるさと納税事業のWeb制作などのご依頼をいただくようになり、クリエイティブがひとつの売りになってきました。

カメラマン、スタイリストのチームが、商品ごとに魅力を引き出す写真を撮影。食品も多く扱うためスタジオにはキッチンも備えている。

物流はECサイト事業のカギ
信頼できる配送会社と組んで品質を保つ

出荷量が年々増加していますが、物流体制はどのように変化してきましたか?

宮崎 :社屋を拡張する際に、自社の出荷作業スペースを約2倍に拡張しました。ECモールのセール時期などは受注が大幅に増えるので出荷業務は大変です。また当社はシーズナルギフトも販売しているので、お中元やお歳暮、クリスマス、バレンタインデーなどの時期はスポット的に受注件数が増えます。件数が多いだけでなく、ギフト商品は包装紙を切って包む、内のし、外のし、メッセージカードを付けるなど出荷までの作業が複雑で手間がかかります。
当社はお客さまが包装紙を10種類から選べるようにしているので、例えば1件の注文で5つの商品を異なる包装紙で包むということもあるのです。
確かに手間はかかりますが、ギフトは大切な人に贈るものですからここは妥協や簡略化すべきではなく、大切にしなければいけません。繁忙期の出荷体制をどう構築するかは課題でした。

ベルヴィ株式会社 CEO 宮崎義則さま

日本郵便とのお付き合いが始まったきっかけは?

宮崎 :それまでお願いしていた配送会社から値上げのお話があった頃、日本郵便が訪ねていらして、日本郵便なら信頼できると感じて、自社倉庫から出荷する荷物の一部をゆうパックでお願いすることにしたのです。配送会社によっては、その日に出さなければいけない荷物が出荷されない、何個出荷されたか管理していないなど、サービス品質として不安になることもありましたが、日本郵便のクオリティーは安心できますね。
自社倉庫から出荷する荷物はゆうパックを利用しており、月曜から土曜まで毎日、姫路郵便局に持ち込んでいます。
また、日本郵便から送り状発行システムとプリンターの導入をご提案いただいたことで、作業の効率化を図れました。ハンディターミナルも導入し、確定データを運用しているので出荷もスムーズに行えます。

シーズナルギフトの出荷業務を日本郵便に委託し、
繁忙期もスムーズな物流を実現。

バレンタインデーのギフト商品の出荷業務を日本郵便に委託されているそうですが、成果はいかがでしょうか。

宮崎 :2018年にバレンタインギフトの一部出荷業務を委託し、それから毎年お願いしています。2021年には出荷数の増加に対応して、姫路郵便局での引受オペレーションを変更していただきました。
バレンタインデーの時期は、ひとつのECモールだけで当社に1日1万数千個の注文が入ることもあり、1日当たりの出荷数も最大5,000~6,000個に上ります。自社で出荷作業の全てを行なっていた時はスタッフの負担がとても大きかったのですが、日本郵便にアウトソーシングすることで作業量の平準化に繋がりました。
アウトソーシングは当然コストがかかりますが、荷物が増大してもきちんとお約束通りお客さまにお届けするための効率的な仕組みとして、必要だと考えています。複雑なオーダーにもしっかり応えて丁寧な梱包でお届けすることは、お客さまからすると当然のことだと思いますが、ギフト専門店としての付加価値だと思っています。
アウトソーシングする先も料金が安ければいいというわけではありません。品質を保てなければお客さまの信頼を失ってしまうので、パートナー選びは重要です。

1日に数千件の出荷に対応する。サイズも包装の仕方も異なるさまざまな商品を丁寧に梱包し出荷を行なっている。

固定人件費を繁忙期や忙しい時間に合わせて人員配置していませんか

プロモーション実施時期や繁忙期・閑散期、日や時間によって出荷量に波がある場合、物流業務をアウトソーシングすることで次のような導入効果(イメージ)が期待できます。

小さな固定費にて社内物流を行い、プロモーション実施時期や繁忙期などに特定の商材などをアウトソーシングすることで物流に掛かる費用を変動費化し、固定費を抑えることでコスト低減に貢献します。

自社EC通販サイトを強化し、さらなる成長を目指す

今後の事業展開や展望をお聞かせください。

宮崎 :現在は楽天市場を筆頭にECモールでの売上比率が高いのですが、今後は自社のECサイトをより充実させて法人からの注文も受けていきたいと考えています。また、自社での商品開発にも注力したいと思います。
地元企業として地域にさらなる貢献ができるようあらたな倉庫の拡張であったり、敷地の拡大を計画中です。
出荷センターだけでなく、例えばスポーツジムやバーベキューができるスペースなど、当社で働くスタッフのための施設が作れたらと思っています。「この会社で働きたい」と思われる会社になって、この町に人材が集まってくるようになるのが理想です。

理念が記された壁が印象的なオフィスは、広々としたスタイリッシュな空間。

昼食や休憩に利用できる飲食スペース。
社内には社員が心地よく働けるさまざまな工夫が施されている。

日本郵便との今後の展望について教えてください。

宮崎 :現在、日本郵便に委託しているバレンタインギフト商品の出荷業務は、単品の受注分のみなのですが、できれば複数種類を同梱した荷物も今後お願いしたいです。バレンタインギフトの受注件数はまだまだ増えると思います。
また、先ほど地方自治体のふるさと納税事業のweb制作などの依頼が増えてきていると話しましたが、今後ますます依頼が増えていくと思いますので、ふるさと納税返礼品の配送に関しても協力して何か新しい仕組みを作れたら良いなと考えます。

ベルヴィ株式会社 CEO 宮崎義則さま

JP
Account
Story
出荷業務のワークシェアでビジネスの課題解決を支援
EC通販は今後も成長が見込まれ、企業さまにとっては効率的な物流システム、ロジスティクス戦略の構築がますます重要な課題となるでしょう。増加する荷物を滞りなくエンドユーザーさまへお届けする仕組みを作るために、出荷業務の一時的なアウトソーシングはひとつの有効な選択肢となります。
日本郵便では、企業さまによって異なる特性や課題などを理解した上で、最適な時期・場所のアウトソーシングをご提案いたします。

お客さま紹介

ベルヴィ株式会社の運営する「ソムリエ@ギフト」は、内祝いからシーズナルギフト、日常的な贈り物まで幅広いギフト商品を販売しています。

ソムリエ@ギフトのロゴ

お客さま事例

お問い合わせ

ご利用申込、見積依頼、その他サービスに関するご不明点は、
お気軽に、お問い合わせください。

alt
閉じる
閉じる