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人の手で作られ、読まれ、
受け継がれてきた「本」を次のお客さまへ
Win-Winのオペレーションを日本郵便とともに模索

株式会社バリューブックスさま

ミッション
本など低単価の商品が中心のため、配送コストの削減の方法を模索したい。
日本郵便のソリューション
配送に関わる作業をバリューブックス様と日本郵便で分担(物流ワークシェア)することで低コスト化を提案。
パフォーマンス・ゴール
オペレーションの改善により、配送コストの削減と業務効率化を実現。

ともに仕事をするパートナーとして関係を深めながら、
コスト削減や業務効率化につながる仕組みづくりを実現

古本の買取り・販売をメインに、本を軸にした多様な取り組みを行う株式会社バリューブックスさま。創業当初から現在に至るまで商品の配送に日本郵便の配送サービス(ゆうパック・ゆうパケット)をご利用いただいています。より良いオペレーションの形をどのように模索し、実現してきたのか。同社取締役の清水健介さまとエリアリーダーの春原美香さま・中島朋江さまにお話を伺いました。

本のリユース業を中心に、“本を循環させる”ための取り組みを行う

バリューブックスさまの事業について教えてください。

清水健介さま(以下敬称略) :バリューブックスは本を中心としたリユース業を営む会社です。長野県上田市を拠点に、全国のご家庭からお送りいただいた本を買取り、インターネットで販売をしています。現在、商品の発送に日本郵便のサービスを利用しています。本の買取り・販売だけにとどまらず、本に軸を置いたさまざまなプロジェクトに取り組んでいるところも弊社の特徴です。

例えば、保育園や学校などに本を寄贈する「ブックギフト」、値段が付けられない本を「本だったノート」として再生させる取組み、全国に本を届ける移動式書店「ブックバス」や長野県上田市に構える書店「本と茶 NABO」、「Valuebooks Lab」の運営、出版事業なども行っています。

正直なところ、人口減少や電子化などが進むなかで、これから紙の本の流通量が爆発的に増えることは難しいと思います。それでも本は、私たちの暮らしを豊かにするものであることに間違いありません。私たちは、人の手によって作られ、読まれ、受け継がれてきた「本」という存在を大切にしながら、本を取巻く環境を豊かにし、循環させていくために取り組んでいます。

左から、エリアリーダー 春原美香さま、 エリアリーダー 中島朋江さま、取締役 清水健介さま

バリューブックスさまが運営する長野県上田市の書店「本と茶 NABO」

お客さまへ商品をスムーズにお届けするため「自社でできることは担いたい」との想いから実現した物流ワークシェア

物流ワークシェアを行った目的を教えてください。

清水 :物流ワークシェアを行った目的は、両社で最適な物流を構築しお互いの業務効率化を行うことと配送コストの削減です。
お客さまへ確実に商品を届けることと扱う商品が低単価の本が中心ということもあり「配送コスト削減」は当初より課題と感じていました。その課題を日本郵便の営業担当者にお伝えし、実際に郵便局での作業を見学したりしながら、お互いにとってより良い形を模索、何度も話し合いを重ねました。

その結果、近隣の郵便局から集荷ではなく、弊社で郵便番号上2桁に区分をしたうえ、トラックで主要拠点である長野東郵便局まで運ぶことで、郵便局側の作業も削減でき配送までの業務の効率化を実現、併せてコスト削減も行うことができました。
このようなワークシェアは両社で密にコミュニケーションを取りながら、フレキシブルに対応いただけたのでとてもありがたかったです。

発送準備の様子。仕分けた状態でトラックに積むことでその後の日本郵便側の配送がスムーズに。

「バリューブックスのことをわかってくれている」という安心と信頼がある

オペレーションが変わった結果、バリューブックスさまでの作業に苦労はありませんでしたか。

エリアリーダー 春原美香さま(以下敬称略) :現場で作業を担当する私たちは、作業が増えることに特に抵抗はありませんでした。「この作業を自分たちで行うことで、業務効率化・コスト削減につながる」と社内でも説明があったので、前向きに取組むことができました。日本郵便が柔軟に対応してくださっているということは、私たち現場のメンバーも感じていました。

清水 :一緒に仕事をするパートナーとして良い着地点を考えた結果、この形になったため、むしろ自然なことだと考えています。弊社の強みであるマンパワーを活かしつつ、よりスムーズにお客さまのもとまで届けられるようになったため、私たちにとってもメリットは大きいと感じています。

社会や環境に配慮した企業を目指し、“持続可能な物流”についても考えていきたい

今後、日本郵便に期待するサービスなどがあれば教えてください。

清水 :もっとフレキシブルに配送できる仕組みがあれば良いなと考えています。今はインターネットで注文したものがすぐに届くことが当たり前の時代です。けれど、配送にスピードを求めていないお客さまもいるはずです。例えばお客さまが選択できることを前提に、ゆっくり配送することで効率的に荷物を配送することができるサービスがあっても良いのではと思います。量やタイミングを調整することでトラックの積載効率を高めることができますし、長い目で見ればトラック運転手の人手不足の解消やCO2の削減など地球環境への配慮にもつながります。お客さまにもメリットがあることはもちろん、弊社倉庫での作業にも余裕が生まれます。日本郵便のオペレーション的に難しいところはあるかもしれませんが、より柔軟でサステナブルな配送の仕組みは、弊社だけでなく他社にとってもプラスになることが多いのではないでしょうか。

バリューブックスさまの今後の展望を教えてください。

清水 :今後、電子化に伴い本の流通量が減少することは分かっておりますが、あえてその他の商材を手広く広げることなく、「本」を中心に本とそれに関連する「本+α」で事業展開を図っていきたいと考えております。また、物流においては環境に配慮した包装やフレキシブルに配送できる仕組みなど、持続可能な方法を考えていきたいです。実現に向けたアクションを、ぜひ日本郵便にもご協力いただければと思っています。

※掲載記事の内容は2024年10月取材時の情報です。

取締役 清水健介さまと日本郵便営業担当者(写真左)
全国に本を届ける移動式書店「ブックバス」の前で撮影

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業務品質の担保と新たな提案で、顧客のサービスに貢献したい
バリューブックスさまとは、お互いにとってメリットのあるオペレーションをともに考え、ワークシェアリングという形で実現することができました。今後も、お客さまのご要望やご事情にあわせたサービスやオペレーションをフレキシブルにご提案してまいります。

お客さま紹介

2007年に長野県上田市で創業し、本を中心としたリユース業を行う株式会社バリューブックス。インターネットでの本の買い取り・販売のほか、保育園や学校などに本を寄贈する「ブックギフト」、全国に本を届ける移動式書店「ブックバス」、長野県上田市に構える書店「本と茶 NABO」、「Valuebooks Lab」の運営、出版事業など本を軸にしたさまざまな活動を行っています。2024年9月には、社会や環境に配慮した公益性の高い企業が取得できる、アメリカ発の認証制度「B Corp」を取得しました。

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